腰椎椎間板ヘルニア

スポンサーリンク
腰痛

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは、脱出した椎間板組織が神経根を圧迫して、腰や下肢に痛みを引き起こすものをいいます。

活動性の高い若い男性に多く、20歳代に最も多いのが特徴です。

好発部位として、第4・第5腰椎間(L₄-L₅間)が最も多く、次いで第5腰椎と第1仙椎間(L₅-S₁間)で多く発症します。

誘因・原因

加齢に伴う椎間板の退行性変化が基盤にあり、労働・スポーツ・外傷などによる力学的負荷が加わって発症するケースが多いです。

また発症には、遺伝性や精神社会学的側面や仕事に対する姿勢が深く関与していることも指摘されています。

喫煙は増悪因子とされています。

病態生理

腰椎椎間板の線維輪が膨隆して裂隙が生じて、そこから髄核が脊柱管内・椎間孔へ脱出し、馬尾や神経根を圧迫します。

神経の機械的圧迫だけではなく、炎症性サイトカインによる化学的刺激や」血行障害などによっても神経症状が生じます。

椎間板ヘルニアは脱出のタイプから4つに分類されます。

  • 髄核膨隆
  • 髄核突出
  • 髄核脱出
  • 髄核分離

検査法

理学検査

1.SLRテスト 

(体位)仰向け
(方法)膝上と踵を持って、膝を伸ばしたまま下肢をゆっくり挙上させる
(判定)0~70度屈曲で下肢後面に痛みがあったら陽性

2.ラセーグテスト(徴候) 

(体位)仰向け
(方法)股関節・膝関節を90度ぐらい屈曲にさせる

    その状態から膝関節を伸展させる(足を伸ばす)
(判定)下肢後面に痛みがあったら陽性

3.ブラガードテスト 

(体位)仰向け
(方法)
SLRで痛みがあった場合、痛くなった角度より手前で、足関節を強制的に背屈させる
(判定)下肢後面に痛みがあったら陽性

画像診断

  • レントゲン
  • MRI
  • CT
  • 脊髄造影

症状・臨床所見

自覚症状

  • 主症状は腰痛で、一側性の下肢痛、しびれ
  • 痛みは激しく、運動が制限されることもある
  • 筋力低下、感覚障害、歩行障害、膀胱直腸障害
  • 発症後1~2日で腰痛は軽減される
  • 腰痛が軽減された後、圧迫された神経根の支配領域に一致した放散痛やしびれ
  • 下肢痛は咳やくしゃみで増悪(デジェリーヌ徴候)

腰椎椎間板ヘルニアの高位診断 

1 L3-L4間ヘルニアの場合 

  • 障害される神経根:L4神経根 
  • 知覚障害:大腿前下部から下腿内側、母趾の内側 
  • 筋力低下:前脛骨筋 
  • 反射:膝蓋腱反射低下または消失 

2 L4-L5間ヘルニアの場合 

  • 障害される神経根:L5神経根 
  • 知覚障害:下腿前外側から足背、母趾外側から4趾まで 
  • 筋力低下:長母指伸筋、長指伸筋(母趾背屈力)

3 L5-S1間ヘルニアの場合 

  • 障害される神経根:S1 
  • 知覚障害:5趾、足外側、踵部 
  • 筋力低下:長・短腓骨筋、腓腹筋、ヒラメ筋、母趾底屈力 
  • 反射:アキレス腱反射低下または消失

治療法

手技療法

筋の過緊張を取り除き、鎮痛を目的として行います。

特に腰椎直側・後仙骨孔部・腸骨稜上縁・仙骨外縁を重点的に行います。

アプローチする筋肉

  • 脊柱起立筋
  • 腰方形筋
  • 殿筋(大殿筋 中殿筋 小殿筋 梨状筋など)
  • ハムストリングス(大腿二頭筋 半腱様筋 半膜様筋)
  • 下腿三頭筋(腓腹筋 ヒラメ筋)
  • 足底の筋
  • 大腿四頭筋
  • 大腰筋
  • 前脛骨筋

鍼灸療法

腰痛治療にはよく膀胱経の経穴(ツボ)が用いられます。

  • 腎兪
  • 志室
  • 大腸兪
  • 次髎
  • 膀胱兪
  • 委中
  • 承筋
  • 承山

その他にも陽陵泉や腰眼もよく用いられます。

その他治療法

  • 保存療法:コルセット、牽引療法、鎮痛剤等 
  • 日常生活指導・ウイリアムズの腰痛体操の指導 
腰痛
スポンサーリンク
いずみ治療院をフォローする
いずみ治療院

コメント