胸郭出口症候群

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胸郭出口症候群

前斜角筋と中斜角筋との間・鎖骨と肋骨の間・小胸筋の下層を通過する腕神経叢と鎖骨下動脈・鎖骨下静脈が絞扼・圧迫を受ける可能性があります。その結果、神経障害や血管障害をきたします。

絞扼・圧迫を受ける部位により、以下のように分類できます。

  • 斜角筋症候群・・・前斜角筋と中斜角筋との間
  • 肋鎖症候群・・・鎖骨と肋骨の間
  • 小胸筋症候群(過外転症候群)・・・小胸筋の下層

これら以外に頸肋症候群があります。

これらをまとめて胸郭出口筋症候群といいます。

男女比では女性に多く、首が長くなで肩の人に多いのが特徴です。

誘因・原因

発症要因として、胸郭出口の先天性狭窄や筋腱付着部異常、スポーツや作業による反復刺激、外傷、骨の肥厚や変形など様々な要因が考えられます。

斜角筋症候群 前斜角筋と中斜角筋の痙縮によって、神経・血管を圧迫する
肋鎖症候群 第1肋骨と鎖骨との間が狭いために神経・血管を圧迫する
小胸筋症候群 上肢を過外転することで、烏口突起のところで神経・血管が過伸展され、小胸筋によって圧迫される
頸肋症候群 第7頸椎の横突起が長すぎる

症状

  • 手指・腕、特に小指側(尺側)にしびれ
  • 上肢に阻血が起こり、腕が蒼白となる
  • 冷感
  • 脱力感
  • 疼痛

検査法

理学検査

斜角筋症候群

頸肋症候群

アレンテスト

  • (体位)
    腰掛け座位
     
  • (方法)
    後方に位置し、肩関節外転90度、
    外旋、肘関節屈曲90で、橈骨動脈の拍動を触知する
    拍動を確認した後、頭部を健側へ回旋するよう指示する
  • (判定)
    拍動の減弱もしくは消失、症状の誘発などが起これば陽

アドソンテスト

  • (体位)
    腰掛け座位
     
  • (方法)
    前方に位置し、被検者の両手は大腿にのせさせる
    両手の橈骨動脈の拍動を触知する
    拍動を確認した後、頭部を患側に回旋・後屈、さらに深呼吸させて、拍動をみる
  • (判定)
    拍動の減弱もしくは消失、症状の誘発などが起これば陽

モーレイテスト

  • (体位)
    腰掛け座位
     
  • (方法)
    後方に位置し、鎖骨上窩の斜角筋部を圧迫する
    ※斜角筋部:胸鎖乳突筋鎖骨頭の停止(鎖骨内側1/3)腱より2横指程度外方 
  • (判定)
    患側上肢にしびれ、痛みが出れば陽性
肋鎖症候群 エデンテスト

  • (体位)
    腰掛け座位
  • (方法)
    後方に位置し、患側上肢を下垂したまま橈骨動脈の拍動を確認
    肩を後
    下方に引き下げながら拍動をみる
  • (判定)
    拍動の減弱もしくは消失、症状の誘発などが起これば陽

 

小胸筋症候群 ライトテスト

  • (体位)
    腰掛け座位
  • (方法)
    後方に位置し、肩関節90度屈曲、肘関節90度屈曲位で橈骨動脈の拍動を確認
    確認後、肩関節を水平伸展させる
    ※検者の手は、橈骨動脈と肩上部に
  • (判定)
    拍動の減弱もしくは消失、症状の誘発などが起これば陽

 

治療

頚椎症の治療に加え、腕神経叢や鎖骨下動脈が圧迫を受ける箇所への治療を行っていきます。

手技療法

斜角筋、小胸筋などの側頸部や鎖骨上窩部、鎖骨下部の筋緊張を取り除くことが基本です。これらの部位は刺激が強いと痛みが出やすい為、四肢揉捏などを行うのが良いでしょう。

鍼灸療法

  • 前胸部の気戸・庫房・雲門
  • 上腕尺側の少海・神門

その他

  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の投与
  • 症状を増悪させるような姿勢を避けるなどの日常生活指導

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