変形性膝関節症(膝OA)

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膝痛

変形性膝関節症(膝OA)

変形性膝関節症とは、主に加齢による膝の関節軟骨が進行性に摩耗・変化し、その結果軟骨・骨の破壊及び増殖性変化を起こすものです。

関節痛関節水腫可動域制限変形などが随伴症状として現れます。

誘因・原因

原疾患のないものを一次性疾患、原疾患のあるものを二次性疾患といいます。変形性膝関節症では、一次性は60歳前後の女性に多く、膝の痛みや運動障害、膝に水がたまるなどの症状を呈します。二次性は骨折や関節炎、靭帯損傷などの後遺症として現れる場合、代謝性疾患、先天異常など明確な原因があります。

変形性関節症は股関節と膝関節に多い疾患ですが、変形性股関節症は二次性が多く、およそ80%が二次性です。主な原疾患は、先天股脱、亜脱臼、臼蓋形成不全などが挙げられます。

これに対し変形性膝関節症は、一次性がほとんど加齢肥満が原因と考えられています。

病態生理

変形性膝関節症は以下の機序によって起こります。

  1. 加齢変化により膝の軟骨が摩耗・変性・消失
  2. 軟骨の消失により半月板が摩耗・変性・消失
  3. 関節内に骨が突出して骨同士がぶつかり合う
  4. 骨硬化や骨棘の形成をきたし、骨が変形する
  5. 慢性的な関節炎を発症
  6. 関節液が多量に分泌され、関節水腫をきたす

検査法

関節液検査

炎症が起き、幹部が腫れている場合に行われます。

注射で関節液を抜き、その性情・成分を検査します。関節リウマチなどとの鑑別に非常に有効です。

変形性膝関節症の場合、淡黄色透明の関節液が確認されます。

画像診断

大腿脛骨関節と膝蓋大腿関節の関節面の変化を調べます。

変形性膝関節症の場合、一側の関節裂隙狭小化、軟骨下骨硬化、関節面の不整、骨棘形成などが現れます。

※骨棘・・・骨の一部が変形して、とげのように突出した部分

症状・臨床所見

  • 関節のこわばり
  • 初期は長時間の坐位からの立ち上がり時や歩行開始時に疼痛
  • 進行すると持続性の強い疼痛
  • 疼痛は膝関節の内側、または膝蓋骨の周辺にある
  • 膝窩部(膝裏)の緊張感
  • 関節可動域制限
  • 炎症を起こすと、関節の腫脹
  • 女性では下腿静脈瘤が認められることが多い
  • 骨の変形が進むと関節の変形やO脚(内反足)が認められ、歩行困難となる
  • 脛骨は大腿骨に対し外旋した変形となる

治療法

保存療法

保存療法は自然経過の進行を遅らせ、症状を軽減することができます。

  • 肥満傾向の人には体重管理を含めた日常生活の指導
  • 膝周辺の筋力強化を図り、膝関節を安定させる
  • 股関節の筋力強化を図り、歩行の安定と膝への負荷を軽減させる

装具療法

足底挿板がよく用いられます。

薬物療法

抗炎症薬の服用と、疼痛のある場合にはヒアルロン酸の関節内注射も行われます。

 

従来は上記療法で症状の改善が得られない場合は、骨切術などの手術療法がとられます。

しかし、現在ではiPS細胞の出現により膝軟骨の再生が行われています。

膝軟骨損傷をiPS細胞で再生

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