おしりと膝痛の意外な関係

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膝痛

おしりの筋肉が衰えると膝痛の原因となります

加齢に伴い、膝痛を訴える方が増えてきます。特に女性に多い傾向です。私が担当してきた患者様で膝痛を訴える方は、圧倒的に女性が多かったです。私の母親も膝痛に悩まされ、すぐそこのスーパーに買い物に行くのも大変な時期がありました。

原因として最もよく言われるのが、肥満による膝への負担です。たしかに加齢とともに体重も増加する方も多くいらっしゃいます。しかし、今回はおしりの筋肉の衰えと膝痛についてお伝えしていきます。

中殿筋の衰えによる膝への影響

私が担当してきた膝痛の患者様で、多くの方に共通した兆候がいくつかありました。

  • 中殿筋の衰え
  • 腸脛靭帯の伸展
  • O脚変形

中殿筋とは

中殿筋とは大殿筋の上部に位置し、一部は大殿筋に覆われる筋肉で、骨盤から大腿骨の大転子に付着しています。働きは主に、太ももを外側に振る動作(股関節外転)を行います。日常的動作では、直立時に骨盤を支えたり、歩行時に片足が浮いた状態のときに、骨盤が下がらないように維持する働きがあります。

その為、中殿筋が衰えてくると、片足立ちしたときに、正常であれば骨盤が下がらないように支えるところを、支えられなくなるため、足を浮かせた側の骨盤が下に下がってしまいます(トレンデレンブルグ兆候)。

 

中殿筋の代償筋 ~大腿筋膜張筋~

中殿筋が衰えてくると、当然他の筋肉が代償的に働くようになるのですが、その筋肉が大腿筋膜張筋です。

大腿筋膜張筋とは、骨盤から腸脛靭帯に付着する筋肉で、太ももの外側に位置します。働きは、股関節を曲げる動作(股関節屈曲)や、中殿筋と同じ、股関節外転などです。

その為、中殿筋が衰えてしまうと、大腿筋膜張筋が代償的に働き、大腿筋膜張筋に負担がかかることで、硬くなってしまいます。

大腿筋膜張筋が硬く、短縮してしまうと腸脛靭帯が引き伸ばされてしまいます。

腸脛靭帯とは、骨(骨盤を形成する骨のひとつ)から骨(すねの骨)にかけてある靱帯です。膝関節部に付着しているため、腸脛靭帯が引き伸ばされ硬くなると、膝に影響が出てしまいます。

最終的には

この状態を放置すると、最終的にはO脚→変形性膝関節症へと進んでいきます。

腸脛靭帯が硬く伸ばされると、外側に力が加わりやすくなり、ガニ股(O脚変形)となります。O脚になると、膝関節の内側が狭くなります。狭くなると、内側の軟骨がすり減ってしまい、慢性的な炎症や変形が起こってしまいます。

変形性膝関節症まで進んでしまうと、骨が変形しているため、我々が行う理学療法ではなかなか治療は困難です。保存療法がメインになってしまします。

まとめ

  • 中殿筋の衰えは大腿筋膜張筋に負担がかかる
  • 大腿筋膜張筋の負担は、筋の短縮へとつながり、腸脛靭帯を引っ張る
  • 腸脛靭帯が引っ張られると、硬くなり、O脚変形を招く
  • O脚変形は膝の内側の軟骨をすり減らし、膝に痛み・炎症が出る
  • 放置すると変形性膝関節症へと進む
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