アナトミートレインの臨床での活用

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肩こり

痛みの症状と筋連結の関係

私は患者様を治療するとき、筋連結を強く意識して施術していきます。

例えば、腰痛の患者様の原因が臀部にあると評価したときは、必ず大腿筋膜張筋や腸脛靭帯の大腿の外側の筋肉や、大腿二頭筋や半腱様筋、半膜様筋のハムストリングスなどは必ず意識します。また、大腿の筋肉から連結する、腓骨筋や前脛骨筋、長趾伸筋やふくらはぎの筋肉も筋肉の連結から軽視できない筋肉です。

臀部の筋肉が硬くなっていたり、衰えていたりすると、上記に挙げた筋肉も必ずといって良いほど影響を受けています。

また私は、腰痛の原因が大腰筋にあると評価したときは、後脛骨筋を緩めて大腰筋にアプローチを行ったりします。

今回はアナトミートレイン(筋連結)についてご紹介します。

アナトミートレイン

アナトミートレインとは、最もシンプルに言ってしまえば、筋肉同士の連結です。名前の通り、電車の路線をイメージしていただくと良いでしょう。一つ一つの筋肉を駅として、駅と駅をつなぐ線路のように、筋肉同士が繋がっているということです。

アナトミートレインには、全部で12のラインがありますが、私が施術でよく意識するラインを3つご紹介します。

ラテラルライン(LTL)

私が意識する筋連結の1つ目は、ラテラルラインです。ラテラルラインとは体の外側を通る経路のことを言います。

腓骨筋 → 腸脛靭帯 → 大腿筋膜張筋 → 大殿筋 → 腹斜筋 → 肋間筋 → 板状筋 → 胸鎖乳突筋 という経路をたどります。

上記のどこかに負荷がかかり、筋肉が硬くなると、離れた場所に痛みが出ることがあります。

例えば、私がよく見かけるものとして、膝の内側に痛みを訴える方でラテラルラインの関与を疑う場合、腸脛靭帯、大腿筋膜張筋、大殿筋を重点的に見ていきます。

おしりと膝痛の意外な関係

逆に、ラテラルラインを利用すれば、頸部の筋肉である胸鎖乳突筋を緩めることで、膝痛を治療することも可能なのです。

スパイラルライン(SPL)

次に挙げるスパイラルラインも、私は肩こりや膝痛の際には意識するラインとなります。スパイラルは螺旋という意味があり、その名の通り体を取り巻き、体を一周するラインです。

板状筋 → 菱形筋 → 前鋸筋 → 腹斜筋 → 大腿筋膜張筋 → 腸脛靭帯 → 前脛骨筋 → 腓骨筋 → 大腿二頭筋 → 仙結節靱帯 → 脊柱起立筋

私は肩こりの患者様の場合、肩甲骨の動きを重視します。菱形筋と前鋸筋は肩甲骨をまたいで連結しています。

巻き肩の原因になりやすい ~前鋸筋~

また膝の動きに大きな影響がある、大腿筋膜張筋、腸脛靭帯、大腿二頭筋もスパイラルラインを構成する筋肉なので、膝痛の際はこのラインも意識することが重要です。

ディープフロントライン(DFL)

最後にディープフロントラインについてご紹介します。体の前面の深層を通るラインとなります。

私は主に腰痛で腸腰筋が原因と評価した場合に、腸腰筋をリリースする際に利用します。

長年の腰痛に悩まされている方必見 大腰筋

下腿の筋肉を緩めて腰痛を撃退 ~後脛骨筋~

後脛骨筋 → 膝窩筋 → 内転筋 → 腸腰筋 → 横隔膜 → 胸郭 → 心膜 → 斜角筋

まとめ

  • アナトミートレインは、全部で12ラインある
  • 筋連結を利用すれば、痛みの場所と違う場所を施術して痛みを治療することができる

 

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